やっててよかったポーテージ

「将来、一人暮らしができるように」をめざして

社会性66:言われると、家事の一部を一日に10分以上する

埼玉花崎支部    

巻島 靖子 (契約相談員)

ポーテージを始めたのは二歳七か月。ダウン症の息子Yは成長がゆっくりで、なかなか言葉がでなかったため、どうしたら言葉がでるのだろうと支部に相談したのがきっかけでした。

言語の課題はもちろん、他の四領域の課題もすることで、子どもとの関わり方をたくさん学ぶことができました。その中でも印象に残っているのが、お手伝いの課題です。

 パパに協力を求めながら

5歳の時のYくん、北海道の祖父母の家で雪かきのお手伝いをしました

 言われたお手伝いをして褒められるのが好きで、物を持ってきたり、人に渡したりするのを小さい頃からやっていました。ポーテージでも、タオルたたみから始まり、買い物してきたものを冷蔵庫にしまう、下膳、風呂洗い、掃除機かけ、窓ふき、米研ぎ、玉子割りなど、親子で一緒に取り組みました。悠希はできるようになることが嬉しいようで、楽しんでやってくれました。

 次の段階として、言われなくても自分の日課としてできることを増やしたいと思い、年長の時に始めたのが、自分の食器を自分で洗う課題でした。でも、毎食後にやることはなかなか定着しませんでした。当時、パパも食器洗いをしていなかったため、「パパが自分の食器を自分で洗ったら、Yも真似してできるようになると思うので、Yの見本になってほしい。」と、パパにお願いしました。パパが食器洗いをしようとYを誘うことで、パパと競争しながらもやるようになり、今では毎食後の日課になっています。

 中学生になった現在

 母が仕事で帰宅が遅いときには、自分で家の鍵を開け、一人で留守番ができるようになりました。電話をすると、「遅く帰っても大丈夫だよ!」と、しっかり応答してくれます。言われなくてもベランダに干してある洗濯物をたたんでタンスにしまい、「やっといたからね。」と得意げに言う姿を見て、成長したなと感じています。先生に教わった、「楽しい体験を親子で共有する」、「褒めて強化する」を、今後も大切に、楽しく子育てをしていきたいと思います。

おそばが大好きな現在のYくん(中2)

「やっててよかったポーテージ」はポーテージ相談を受けた親御さんが相談を振り返って、「この課題をやっててよかった」「月に一度の相談があってよかった」という声を掲載いたします。