コラム ポーテージの魅力発信

学校・支援機関・専門家と連携

ポーテージ相談の魅力として保育園・幼児教育施設や専門機関、学校や放課後デイなどと連携できるツールとして活用できることがあげられます。今回は北九州市でポーテージプログラムをもとにチャートや支援計画を作成実施している認定スーパーバイザー花田栄子さんの活動を紹介します。

多様な場面での活用を

児童発達支援センターが支援する保育所等訪問支援でのポーテージ相談

ポーテージプログラム指導項目(長期目標)

保育所に訪問し、保護者にチェックしていただいたポーテージ早期教育プログラムの評価結果をもとに、保育所加配職員・保護者・指導員と一緒に1年間で達成しそうな項目を推定し長期目標を出します。

そして保育所・家庭・短時間通園の3か所それぞれで行う指導項目を選別します。その後、短期目標を決め、保育所や家庭で指導する項目は指導員が活動チャートを作成し指導を依頼します。

 〇加配保育士の指導場面

加配保育士に指導員が教材の指示の仕方、声掛けのタイミング、ほめ方等を提示しました。その時から加配保育士が指導をしても、できるようになり10日で目標が達成できました。目標が達成したことで加配保育士の自信につながりました。

 〇家庭での指導場面

家庭でも保護者に活動チャートを渡し、指導をしていただきました。指導員が一度保護者の前で実際に指導を行いその様子をみていただき、その後保護者に指導をしていただきました。おおむね2週間で達成しました。

放課後デイサービスで学齢期生活支援ガイドを使って親と支援者との連携を図る

 ①方法

 ・目標は保護者のニーズや子どもに今必要な項目から選ぶ

 ・日課の中で指導可能な目標にする

 ・その目標が、家庭でも家族と共にできる目標にする。

 ・相談員が活動チャートを作り、放課後デイサービスの職員に説明し、保護者に伝えていただく

 ・指導経過で問題が発生したらその都度見直しを行う。

 ・おおむね達成したら、次の目標を検討する

②ニーズを探る 活動目録を見て

③指導後の考察

 〇放課後デイサービスの職員の意見

・母親が出した目標を相談員と放デイの職員と話し合い、放デイと家庭で達成可能な目標にしており、手立てがはっきりした活動チャートがあるので、どの職員であっても指導が可能である。

・活動チャートに記録が残っているので励みになる。

・活動チャートは相談員が中心に作成してほしい。放デイの職員だけでは難しい。

 〇保護者からの聞き取り

・母親に放デイで「交替」の指導をすることを伝えると、「交替」を兄とやってみたいという要望がすぐ出て、指導の結果家庭でYouTubeを見る時間を短くすることができ他の物にも興味が出てきたと喜ばれる。今後も続けていきたい。

・指導の結果、自身がつきいろいろな人とやりとりができるようになった。目標の達成が早かった。

・伝えることで応えてくれると本人もわかったようで、学校でも「一人で保健室に行った」と話してくれたり、少しずつ行動範囲が広がっていると思う。

放デイの職員の意見は、母親が出した目標を相談員と放デイの職員と話し合い、放デイと家庭で達成可能な目標にしており、方法が分かる活動チャートがあるので、どの職員であっても指導が可能であるということで、家庭と放デイと相談員の連携を実感しています。


提言:ポーテージ相談の魅力発信

ポーテージ相談の魅力発信は、2025年6月に行われた日本ポーテージ協会創立40周年記念大会での「パネルディスカッション:日本ポーテージ協会の新たな展望4視点」のなかで発表された桜井直美認定スーパーバイザーからの「ポーテージの魅力発信」8つの提言からご紹介しています。

1. 0 歳児の保護者により添える
2. お子さんの今にあわせた具体的な助言
3. ABA(応用行動分析)で課題解決(問題行動も)
4. きょうだい児も・夫婦関係も
5. 担当者会議で語れます
6. 学校・支援機関・専門家と連携
7. 色々な場所・ツールで相談も
8. 大人になっても...ずうっと