ポーテージプログラムで強調されるのは、子どもの発達に応じた個別指導プログラムであり、応用行動分析の原理を用いて、科学的根拠にもとづいて子どもの行動発達を支援するプログラムであるということです。
ポーテージプログラムでは、チェックリストに代表されるツールを利用していますが、そのツールはあくまでも子どもの現在の発達アセスメントを行い、これからの指導の方向を探り指導計画を作成させるためのツールであって、チェックリストに挙げられた行動目標の一つひとつを埋めていくためのものではありません。
そこでは、子どもが育っていく過程でどのような発達をしていくのかということをベースにして、その子どもや家族のニーズに対応していくことが求められます。子どもの発達の過程を親(保護者)や家族、支援者が共通に認識することによって子どもにできることが少しずつ確かに増えていくことに喜びを感じるような子育てを目指しています。
子どもは、親の笑顔が大好きです。しかし、子どもが生まれてはじめて私たちは親になります。親となる自分と生まれてくる子どもとの楽しく希望に満ちた日々を思い描きながら過ごす出産までのさまざまな思いと、生まれてからのその思い通りにならない子育ての日々のギャップを、ましてや障害があることの告知をうけたときの絶望感で、笑顔の全くない生活に陥ってしまったことを、私も経験してきました。
その後ポーテージプログラムを知り、自分の子どもの成長に目が向けられるようになった時に、改めて親としての喜びを感じることができる自分に変わったように思いました。
私はポーテージプログラムの普及により、家族に笑顔が広がっていってほしいと心から願っています。そして笑顔配達人のポーテージ相談員に力をもらえる人がひとりでも増えてくれることを心から願って応援しています。

日本ポーテージ協会 副会長・事務局長
谷島 邦雄
(発達が気になる子どものためのポーテージプログラム入門
0歳から家庭でできる発達支援 合同出版 より抜粋)

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