ステイホームでおうちにいる時間が増えた!

現在新型コロナウイルス感染拡大防止のための措置で長引く多くの幼稚園・保育園、学校も長引く休校・自粛となって、家庭での対応が重要になっています。
大人も様々なストレスが多い中で、親がすべてを抱えていくのは大変なことです。
ポーテージ相談員は、それぞれのお子さんの発達の道筋を一緒に考え、関わり方を提示できるポーテージ相談で親が持つ教育力を伸ばしていくことをお手伝いしています。
つみきの遊び方、コミュニケーションの上手な促し方、お手伝いの参加の仕方など、無理なく関わっていけるコツを相談して、長い期間の家庭での生活が孤立にならないように常に意識していきましょう。
今日はオンライン相談でお手伝いの様子を課題につなげている例をご紹介します。

5月に3歳のお誕生日を迎えるMちゃんです。
ステイホームのも2か月…保育園もお休みになりました。
お家での様子をママがLineで写真とともに伝えてくださいました。

お家でママと過ごす時間が増え、ますますママのしていることに興味を持って来たようです。

今日はお茶碗を拭いてくれました。
お手伝い系が好きなようです。

お皿ふき

大好きなママ、「憧れの人」がやっていることは、真似てみたくなるのですね。
お手伝いを通していろいろ経験させてあげることは、とっても良いことだと思いますよ。
ママと一緒にできて、お役に立てて、、、Mちゃん夢中ですね。

えー、ドアを足で締めないように気を付けなければ…(笑)
今までもテーブル拭きや、食べ終わった食器を運んだりはしてくれていましたが、また一つお手伝いが増えました。

ポーテージの課題は日常生活や遊びの中で、自然に取り組めるように工夫しています。
その意味で「お手伝い」はとても良い形だと思います。

家庭の何気ない生活もすべてが発達につながります。そんな視点を。

チェックリストの行動目標としても
社会性29大人の簡単なしぐさを真似る、社会性47大人がしている家事を一緒にする等があります。
ママやパパ、きょうだいなど身近な人のすることを真似ることが、今後のいろいろな力になっていきます。

「遊んであげなきゃ」とか「○○をさせなきゃ」と思うと、気が重くなりませんか?
ママやパパが毎日やっている家事仕事、ちょっと工夫をして一緒にできる方法を考えてみてはいかがでしょう?
大人にとっては家事ですが、子どもにとってはママやパパとできる楽しい活動です。
洗濯物をたたみながら靴下の左右など「同じもの」をあわせたり(認知21同じものを合わせる)
「パパのシャツ、大きいね」「〇ちゃんのシャツ、小さいね」と大小を実感したり(認知35大小を区別して指さす、認知46物が大きいか小さいか言う)
ペットボトルのフィルムを剥がすのを手伝ってもらって(運動42親指と人さし指で物をつまむ)
それぞれを分別する(認知37言われると物を別のものの中に、上に、下に置く、認知672つのものが同じか違うかを言う、言語49ことばによる指示で連続した2つの動作をする、言語55カテゴリーの名称を使う)
なんていうこともお願いしてみてはどうでしょう。

生活の中で出来ること、そして視点を変えれば子どもの発達にかかわってくることはたくさんあるはずです。
さらには子ども自身が「出来た!」という実感を持ち、さらに「ありがとう」「すごいね」「頑張ったね」と言ってもらえる。
そんな嬉しい経験がたくさんできるはずです。
Mちゃんのママは動画もたくさん送ってくださいました。
その中で「わーすごい!」「Mちゃん、上手!」とたくさん褒めています。
褒められてますます頑張るMちゃんの嬉しそうな様子。

嬉しい気持ちとともに経験したことが、力になっていく…「強化の原理」がしっかり活かされていました。

親が家庭ですることがポーテージプログラムの基本

ポーテージプログラムの特徴のひとつは「親(保護者)の支援と日常生活での指導」です。

親や家族がポーテージプログラムを用いて日常生活の中で行う子育てを支援します。家族などを中心とする早期からの対応は次の4つの利点があります。
家庭はこどもにとってもっとも自然な環境であり、親やや族による家庭での指導は、子どもに学習の成果があらわれやすい。
個別化した指導が行いやすく、子どもが自発した行動にいつも同じように対応ができる。
子どもにとって親やよく接する人たちに褒められることは最大の強化で、習得された行動は維持、般化がしやすい
子どもにとって、すぐに使える実用的で機能的な行動が指導できる

親は子育てに関することがらについてしっかり話し合うことを通して、日常生活の中で子どもにどのように働きかければよいかが具体的にわかるようになり、それとともに子どもが確実に課題を達成していくことが観察できます。そして子どもの発達の状態が正しく捉えられるようになり、それによって他の子どもと比較してあせることやどうしたらよいかわからなくなり不安に陥ることが少なくなります。
ポーテージプログラムの普段の生活の中での発達支援、家庭の力を支えるプログラムを、この長く見通しのつかないおうち時間を過ごす中で見直し、上手に相談ができるよう活用していきましょう。

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