ポーテージ相談のための基礎講座 2022

インクルージョンとポーテージプログラム ー 個別最適な学びから

ポーテージ相談の基礎となる子どもの発達や支援の方法を学ぶ

インクルージョンは,ダイバシティ&インクルージョンという用語で,多様性というキーワードと共に使われるようになっている.多様性という用語は決して,「ノーマル」や「普通」という語の対義語ではなく,ノーマルや普通というものは存在しなく,障害の有無や,性別の違い,人種の違い,経済状況の違いをも含めて,すべての人が多様性の中に存在しているという考え方である.

 20世紀の終わりにジュディ・シンガーは,neurodiversityという概念を提唱した.これは,神経発達多様性と訳すことができるが,発達障害がある人とない人という二元論ではなく,すべての人が多様性の中に含まれており,生物多様性をモデルにしていると述べている.一方,我が国では,インクルージョンは,「障害がある子どもとない子どもが共に学ぶ」というように考えられがちではあるが,そもそも障害がある,なしで子どもを分けて考えないのがインクルージョンの最大の特徴であると考えられる.今回の基礎講座では,ポーテージプログラムを,インクルージョンや個別最適な学びの観点から検討したい

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講師より

 2022109日ポーテージ相談のための基礎講座「インクルージョンとポーテージプログラム個別最適な学びから」が行われた.障害の有無に関わらず,一人ひとりの発達に合わせた個別最適な学びが,特別なニーズ教育であるインクルージョンであり,教育的なニーズが満たせないのに場だけを統合したところで,無理なことが要求されるのは子どもたちでありそれはインクルージョンとは呼べない.子どもたちが主体的に楽しく学べ,正の強化で満たされるように,個別最適な学びを目指すことこそ合理的な調整であり,そのためには,障害名ではなく,行動に着目したアセスメントを重要視しているポーテージプログラムが果たす役割は大きいと考えられる.

日本ポーテージ協会副会長 西永堅

参加者より

インクルージョンや合理的配慮など、その言葉を見たり聞いたりする機会も多いので、何となくわかったようなつもりになっていましたが、そうではなかった(正しく理解してなかった)ような気持になりました。

一元論と二元論の話は振り返って自分自身も二元論の思考になってしまうことがあったと反省しました。また、個別の発達に合った個別のニーズに合った学習の話が面白かった。障がいの有無だけではなく貧困や移民も含めた誰にとっても必要なニーズという話にも納得がいった。

日 時 

 2022年10月9日(日) 13:00~15:30

申し込み締め切り日9/30(金)

*新型コロナウイルス感染症の状況により内容に変更が生じる場合があります。ご了承ください。
当日ご都合がつかない方のために配信日以降1週間の期間に、見逃し配信を予定しています。(視聴にはGoogleアカウントが必要です)

場所 

 オンライン研修(ZOOM使用)

講師

西永 堅氏
星槎大学 副学長
認定NPO法人日本ポーテージ協会 副会長

参加費

 受講条件なし どなたでも参加できます

 会員・団体会員  4000円

 契約相談員 3000円

 会員外    5,000円

※本講座は認定相談員更新のための研修会の一つです。お申し込みの際、認定相談員番号をご記入ください。
※※団体会員は5アカウントまで会員として適用致します。

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