ポーテージ相談は、親・家族がポーテージプログラムを用いて日常生活の中で行う子育てを支援します。
このような「子育てする親を支援する」ことの必要性が広く言われるようになっていますが、
「親を支援する」とは具体的に「何をすること」なのでしょうか、改めて考えたいと思います。
そこで自分自身の子育てから「親として困ったこと」を振り返ってみました。
「子育て」は自分の思うようには進まないことも多く、確かに大変なことがたくさんあったと思います。
特に「辛い」と感じたのは親として「どうしていいのか分からない…」という状態になることだったのではないかと思います。

この状況を解決していくには、子どもを「知る」こと、
つまり「この子はこんな時こう表現する」そして「それにはこう援助するとうまくいく」といったことが
分かるようになっていくことではないでしょうか。
そのために子どもの行動をよく観察し、「なぜこんなこと(行動)をするのか?」を考えていきます。
どんな行動にも「意味」があることを忘れず、その行動が起きる状況を知ることです。
その上で「その時どう(行動)して欲しいのか?」を明確にし、
そのためには「どのように(援助・工夫)すれば良いか」を見つけていきます。
こうした親御さんの「どうしたらよいかわからない…」という気持ちを理解しつつ、
環境と行動との関係を分析し、具体的な対応の仕方、工夫の仕方を一緒に見出していくことが、
相談員の役割だと思っています。

平成の30年間、私たちの生活は大きく変ったように思います。
しかし「人の育つ道筋」は変わることはないはずです。
環境が変わったことで子育てにもしやすくなったこと、便利になったこと、
そして難しくなったこと等いろいろあると思います。
しかし実際の経験や体験なしに身に着けていけることは少ないと思います。
親御さんとともに「やったね、出来た!」と喜び合えるよう、楽しい経験の場をたくさん作っていきたいと思います。

日本ポーテージ協会 認定スーパーバイザー
緑川 桂子
(ポーテージポスト2019春号より)

 

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