コラム ポーテージの魅力発信

お子さんの「今」に合わせた具体的な助言

ポーテージ相談では丁寧にかかわる方法を助言されています。子どもの今の発達に合わせた助言をするポーテージ相談で実際どのように行われているかをご紹介します。今回は茨城県那珂市で相談員として活躍している五月女ひより認定スーパーバイザーからの発信です。

子どもの今を見逃さない、楽しい子育てのために

 

箸が使えるようになってきたという報告を受けたときに、箸と、1cm角に切ったスポンジ、パクパク、口のように動くタッパーを出しさっそく箸を使ってもらうと、手首を内側に曲げて挟みにくそうにしていました。そこで、スポンジを乗せた皿を身体から離して肘をついて挟みやすいところに移動させると、上手に箸を使えました。普段、こぼしたときに皿の上に食べ物が落ちるように、皿を身体に近づけすぎていたのかもしれません。肘をテーブルに着くのは行儀がよくないかもしれませんが、箸の使い始めは肘が固定されることで上手に箸の開閉を行えることがあります。

もちろん、スポンジは挟みやすい素材だったと思いますが、ママも「すごい、上手に挟んでいる」「落とさない」と絶賛でした。                (5歳、女の子)

 

最近すごく話すようになった子が、以前はリンゴやイチゴは「ご」バナナは「ば」新幹線は「てん」電車は「しゃ」などと言い分けていたのに、くだものは全て「もも」列車は全て「きしゃ」になっていました。ママが「違うよ、リンゴ」と示しても「もも」としか言いません。

相談員である私にもすごくたくさん話しかけてくれるようになりましたが「なになになにで~なんなんなんなん」なんだか、楽しそうだねって雰囲気は伝わりますが、何て言っているのかわかりません。でも、くだもの、列車以外の様々な絵カードを見せて「何?」と聞いたときに答えてくれる単語は、言えていると思える語彙がぐんと増えてきています。そこで、リンゴの絵カードを見せて「何?」と聞いたら「もも」とはっきり言いました。「そうだね、ももの仲間」「りんご」と対応するとにっこり微笑んで「いんご」と答えました。ママはびっくり。もしかしたらきれいに発音できる語彙を使って「これはももと同じ仲間だよ」って伝えていたのではないでしょうか。すぐにママが新幹線の絵カードを使って同じように対応してみると「いんたんてん」と返ってきました。以前よりも発音も上手でした。                              (4歳、男の子)

認定スーパーバイザー 五月女ひより(茨城県)

お子さんの今をどのように捉えるか、まず保護者の方の話に耳を傾け、様子を観察。捉え方を自ら限定しないように、オーダーメイドの子育て相談に日々努めています。


提言:ポーテージ相談の魅力発信

ポーテージ相談の魅力発信は、2025年6月に行われた日本ポーテージ協会創立40周年記念大会での「パネルディスカッション:日本ポーテージ協会の新たな展望4視点」のなかで発表された桜井直美認定スーパーバイザーからの「ポーテージの魅力発信」8つの提言からご紹介しています。

1. 0 歳児の保護者により添える
2. お子さんの今にあわせた具体的な助言
3. ABA(応用行動分析)で課題解決(問題行動も)
4. きょうだい児も・夫婦関係も
5. 担当者会議で語れます
6. 学校・支援機関・専門家と連携
7. 色々な場所・ツールで相談も
8. 大人になっても...ずうっと