第17回グループ指導カリキュラム研修セミナー報告
愛媛県松山市の発達支援センター天使園様からのご依頼を受けて、1月28~29日(金・土)の二日間でグループ指導カリキュラム研修セミナーを天使園の従業員の皆様だけを受講者として開催いたしました。開催に向けての事前打ち合わせで、事業所のほとんどの職員の皆さんが一斉に受講するために、業務に影響の少ない日程・時間帯を調整し実施することができました。
参加者のコメント
グループの中でポーテージを活用したい
私の働く発達支援センター天使園でポーテージを初めて取り入れたのは、今から5年前の2017年からでした。現在では、職員や保護者の間でも重要なツールとして浸透してきました。これまでは個人の発達支援を行うために活用してきたポーテージを今後は幅広く、グループ(小集団)の中で活用できれば…という現場の声に応えてくださり、この度、日本ポーテージ協会の先生方が、ZOOMを使って天使園独自開催のグループ指導カリキュラムのオンライン研修を開いてくださりました。日程におきましても天使園の都合に合わせて調整して支援者全員(20名)が参加することができ、感謝しています。
「遊び」が重要なグループ指導カリキュラム
お話の中で『遊びユニット』という言葉がたくさん出てきましたが、あくまで子どもたちの『遊び』の中で自発的に気付き、考え、行動して学ぶことでさらなる発達を促すという大前提があるとお聞きしました。自分たちが普段、発達支援として行っている活動は果たして子どもたちの自主性を重んじた活動になっていたかと振り返ると、課題達成のために、支援者の思惑に重点が置かれた活動になっていなかったか?、『多層水準』という意識を持ちながらも、無意識に発達レベルが高い児童中心の活動になっていなかったか?と反省が浮かびました。
グループの課題達成度や課題が明らかに
今回、ポーテージを活用したグループ指導カリキュラムを取り入れることで、これまでの個人の情報に加え、クラス・グループ全体としての達成度や課題がより明確になり、クラス活動の設定に反映させたり、グループ活動におけるデータに基づいた発達支援の根拠のあるグループ編成、課題選択に活かせる内容ばかりで感銘を受けました。
ポーテージを療育に取り入れて5年、使い慣れてきたが故の課題も出てきていましたが、今回のグループ指導という観点を取り入れながら、より天使園の子どもたちが楽しく、のびのびと生活できる園づくりとご家族の方に対する家族支援、地域支援に繋げていきたいと思いました。
宗友福祉会 児童発達支援センター天使園
支援員 大西 純也
セミナー共催者募集について
オリジナルセミナーのおすすめ
2022年度も、日本ポーテージ協会ではポーテージ早期教育プログラム初級・中級研修セミナー、グループ指導カリキュラム研修セミナー等々、日本ポーテージ協会研修体系に沿った、また皆様のニーズに合わせた各種セミナーを開催していく計画をたてています。
この2年間、コロナ禍の中でセミナーもオンライン開催ということにならざるを得ない状況になってしまいました。それまでの集合して、講師と受講生が直接顔を合わせて行ってきたセミナーが、できなくなっていました。しかし、オンラインになったおかげで、講師、受講者ともに移動のための時間、費用をかけずにセミナーの開催ができるようになったという大きなメリットを得ることができました。
昨年度も、愛媛県松山市の発達支援センター天使園様からのご依頼を受けて、1月にグループ指導カリキュラム研修セミナーを天使園の従業員の皆様だけを受講者として開催することができました。
開催に向けての事前打ち合わせで、
職員の皆さんが一斉に受講→プログラム・カリキュラムの導入/共有が可能です
日程・時間帯を調整→事業所での行事にあわせて業務に影響の少ない時間帯や曜日が選べます
オンライン開催や近隣での対面開催→移動や交通時間が削減でき感染状況に左右されず経費の削減にもなります
このような形で、皆様の地域や事業所単位でのセミナーを企画したい、とのご要望にも積極的に対応して参りたいと考えています。
2022年度の事業所共催可能セミナーは
・ポーテージ早期教育プログラム初級研修セミナー
・ポーテージ早期教育プログラム中級研修セミナー
・グループ指導カリキュラム研修セミナー
となります。またセミナーだけではなく、職場研修や専門的な学習会の相談にも対応して参ります。ぜひ協会事務局までお問合せいただき、ご活用ください。
事務局長 谷島邦雄