アジア知的障害会議 参加報告
オンライン開催での第25回アジア知的障害会議
2021年11月15日から18日まで第25回アジア知的障害会議が行われました.ホスト国は,アジア知的障害会議の初回(1973年)のホスト国であったフィリピンでした.フィリピンは,その後,2001年に第15回にもホスト国であり,3度目のホスト国になります.ただ,今回は,COVID19の影響でVirtual Conferenceということで,zoomによる会議となり,私個人としてはとても残念でした.参加者は,フィリピン国内外合わせて1120人の方が参加され,日本からは7人の参加し,4名の方が発表をされました.日本以外の海外の参加者は,韓国から73名,シンガポールから27名などで130名ほどでした.Virtual Conferenceでは,時差の難しさがあって,マニラの9時から開始といっても,日本ではそれが10時からだったりします.時差自身は,ヨーロッパなどと比べればわずかなものですが,時差の計算を忘れてしまうと,聞き逃してしまうといったこともありました.
会議のテーマは,Transforming School & Communities for Inclusionということで,Inclusionがメインテーマですが,その中でも教育や,地域の協働,実践といったことがキーワードとして取り上げられていました.インクルージョンは,けっして障害がある人とない人が一緒にいることを指すのではなく,障害のあるなしに関わらず,すべての人達が尊重され,教育においては障害のあるなしに関わらず,質も伴った実践が期待されています.それは,なかなか簡単なことではなく,とても難しい実践ではありますが,インクルージョンはプロセスであり,インクルージョンへの路を一歩ずつ進めていくためにも,ポーテージプログラムの役割も大きいと考えられます.
Kaoru Star Raft Awards 2021では,全日本知的障がい者スポーツ協会を含め3つの活動と団体に送られました.受賞式では,金子健先生からKaoru Star Raft Awardsの歴史も紹介され,その中で,山口薫先生の写真やエピソードも紹介されました.ぜひ,日本ポーテージ協会の活動もこのように評価されるとすばらしいのではないかと思います.
次回の第26回アジア知的障害会議は,2年後の2023年11月28日〜12月1日までで,マカオで行われます.マカオは,2018年に香港から橋でつながりましたので,フェリーではなくバスで香港空港から行くことができるようになっています.マカオから珠海(中国メインランド)へバスで渡れば,世界最大の水族館である長隆海洋王国もあります.ぜひみなさんと一緒に参加できればと思います.
日本ポーテージ協会 副会長
西永 堅
日本共生科学会 教育研究部会セミナー(@Zoom)
星槎大学教授である西永副会長の講演、
「インクルージョンと共生科学」多様性の尊重と個別最適な学びについて
期日:2022年2月19日(土)
時間:13:30 〜 15:00
会場:オンライン開催(@Zoom)
参加費:無料
講師: 西永堅 星槎大学大学院教育学研究科教授
日本共生科学会 副会長
指定討論: 松本幸広 星槎大学大学院 横浜キャンパス長
日本共生科学会 理事
主催:日本共生科学会 教育研究部会
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