ポーテージ・マンスリーマガジン

第9号2月号2018年2月28日(水)発行 編集:広報部

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〈今月のフォーカス〉

 障害のある人のスポーツ振興を―パラリンピックと「合理的配慮」―

 日本ポーテージ協会 会長 清水直治

 目をつぶって回転しながら縄跳び3重跳びのイメージが、科学的にはさらに実現が可能な「4回転半」ジャンプだという羽生結弦選手は、今回の平昌オリンピックで66年ぶりにフィギュアスケートの金メダル連覇をやってのけ、日本選手団は金4銀5銅4の大躍進でした。スピードスケート3種目で金銀銅を獲得した高木美帆選手は、日体大氷上スポーツ研究室の助教で、特別支援教育研究室は隣接しています。ヒトはどこまで強く、速くなれるのでしょうか。

 3月8日~18日には、平昌パラリンピックが開催されます。スポーツ基本法では、障害者スポーツは、「障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならない」と記載されています。“私は障害者ではない、アスリートだ”と断言した障害のあるトップアスリートの競い合う姿は、強く真摯に輝いて見えるに違いありません。

 そして「障害者権利条約」批准や「障害者差別解消法」制定に関連して、障害のある人たちに対する「合理的配慮」(条約「第二条定義」で、「障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう」)や、「心のバリアフリー」(「ユニバーサルデザイン2020行動計画」)の進展も注目されています。

 スポーツを通した障害のある人たちの理解の促進や社会参加の実現に向けて、平昌パラリンピック、引いては2020東京大会パラリンピック後を見据えた施策をいかに構築していくかが、現在問われていると言えるでしょう。

 

 

〈わたしのアイディア〉

 小学校入学前に、つけておきたい力・たくましさ…

 日本ポーテージ協会 認定相談員 桜井直美

 春から小学校入学ということで、期待と不安が入り交じる毎日を送られている方も多いかと思います。ポーテージ相談員になる前は、小学校の教員をしていたので、ついついこの時期になると、ちょっとお母さんの焦りを助長してしまう質問をしてしまいます。例えば、チェックリストの身辺自立の行動目標105「傘をさして歩く」に着目してお聞きすると、お母さんは…

 

ポーテージ相談員 「A君、傘をさして歩けますか?」

お母さん 「園バスから降りて、自宅くらいまでは」

ポーテージ相談員 「傘をさしていても、前を見ながら、歩けていますか?道路を渡るとき、自分で左右を確認できていますか?」

お母さん 「いつも隣で声かけしながら歩いていました。一人だったらどうだろう?」

ポーテージ相談員 「確かめたら良いですね。それから、傘を畳んだり、紐を閉じたり、傘立てに入れたりはどうですか?」

お母さん 「いつも、自分がやってしまっていました。今度練習してみます」

ポーテージ相談員 「紐を閉じるのは難しいので、初めは、傘を下において、紐をぎゅっと引っ張る練習からしてみてください。一つ一つの動作を褒めてあげながらね」

 

 まずは、家で、傘をさしたり、紐で閉じて傘立てにいれる練習。そして、雨や雪の降った日に、傘をさして歩く練習をやってみてください。初めは、短い距離から…。そして、だんだんに長く…。さらに、小学生に混ざって朝の登校練習。学校に近づくにつれて、歩道は渋滞なんていうこともよくあります。その中で、友達の傘にぶつからないように歩けるかな?そんな確認も大切です。そばにいる大人は冷や冷やすることも多々あるかと思いますが、お子さん自身が経験を積むことで、歩き方、傘の取り扱い方等を身につけていきます。そして、そんな様々な日常動作の獲得が、生活を営む力、自信につながっていきます。大雨でも、大雪でも、お子さんが笑顔でたくましく登下校する日を思い浮かべながら、今が子育てのがんばり時です。

 

 

〈支部だより〉

 支部としてセミナーを開催するにあたって

  日本ポーテージ協会 大阪支部 今林和哉

(NPO 法人サポートグループほわほわの会副代表理事)

 

 先月2月19日より21日まで大阪支部共催として「ポーテージプログラム初級研修セミナー」を開催いたしました。大阪での初級研修セミナー開催は6回目、そのうち大阪支部共催としての開催は、今回で4回目でした。

 はじまりは平成21年12月に助成金をうけて開催した1日セミナーで、平成22年9月には第4回目で「グループ指導カリキュラム研修セミナー」を共催しました。大阪での初級研修セミナーは平成25年1月にはじまり、今年度まで継続しております。

 全国の支部の皆さんには、セミナー等の開催を積極的に行っていただきたいです。開催日時および内容の選定、講師依頼、会場確保、集客広報、備品準備、当日運営、終了後のまとめ、とやることは多いです。しかし、開催回数ごとに準備は効率的になり、会場も定番化してくるとより負担も減ってきます。さらに、参加者との出会いを通して、新たな人との出会いをつくります。大阪支部はセミナー開催を繰り返す中で、人との出会いのなかでうまれた支部です。

 全国の支部の皆さん、ぜひ地元でセミナー等の開催を行ってみてください。第7回目の大阪初級研修セミナーは、平成31年1月13日(日)・14日(祝)に開催します。観光と見学にぜひお越しください。

 

 

〈日本ポーテージ協会2月の部活動報告〉

●広報部

【2月の活動報告】

・日時:広報部メール会議

・内容:① 「ポーテージ・マンスリーマガジン2月号」企画・編集

    ② 「ポーテージ通信127号」企画・編集

 

【3月の活動予定】

・日時:3月3日(土) 14時00分~15時00分(予定)

・内容:①「ポーテージ・マンスリーマガジン3月号」企画・編集

    ②「ポーテージ通信128号」企画・編集

 

 その他、支部活動部、研究部、研修・相談部、国際部などの活動について知りたい方は、事務局までお問合せください。

 

 

 

〈国内・国際ニュース・インフォメーション〉

◎2018年度学会等開催日程

(1) 第10回日本共生科学会大会

日程:6 月 9日(土)~ 10 日(日)

 会場:ニュースパーク(神奈川)

 

(2) ポーテージフォーラム2018

日時:6 月 17日(土)

 会場:戸山サンライズ大研修室(東京・新宿区) より、会場が「セシオン杉並」(東京・杉並区)に変更となりました。

 

(3) 第26回ポーテージ友の会

日程:8 月 4日(土)

 会場:久喜総文化会館(埼玉)

 

(4) 第53回日本発達障害学会

日程:8 月 11日(土)・12 日(日)

 会場:福山市立大学(広島・福山市)

 

(5)日本行動分析学会第 36 回年次大会(同志社大学)

 日程:8月24日(金)~26日(日)

会場:同志社大学今出川キャンパス(京都)

 

(6)第60 回日本教育心理学会(慶応大学)

日程:9 月15 日(土)・16 日(日)

 会場:慶応大学日吉キャンパス(東京)

 

 (7)第 56 回日本特殊教育学会(大阪教育大学)

日程:9 月22 日(土)~24 日(月・祝)

 会場:大阪国際会議場・グランキューブ大阪(大阪)

 

 

編集あとがき

 早いものでもう2月も終わりになります。立春を過ぎ、少しずつ太陽の出る時間も伸びているように感じますが、特に今年の寒さは厳しいようです。しかし、その寒さ厳しい中、平昌(ピョンチャン)オリンピックに出場した選手たちには、どれだけの人が勇気づけられていることでしょうか。3月9日には平昌(ピョンチャン)パラリンピックが開幕します。みなさん、一緒に応援しましょう。(南)

 

情報をお寄せください

 認定NPO法人日本ポーテージ協会編集部では、会員の皆様より『ポーテージ通信』および『ポーテージ・マンスリーマガジン』に掲載する国内・国際活動に関する情報を募集しています。全国の支部や団体会員の方々のイベント情報やニュース・インフォメーションなども、積極的に取り上げたいと思います。事務局編集部に情報をお寄せください。

 

 

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